看護師が仕事でストレスを感じる原因4つと対処法

看護師はストレスの多い仕事です。

自分の行った看護が患者さんにいい結果をもたらすことができれば、やりがいや充実感も感じられるでしょう。

しかし一方で、たくさんの業務を抱え時間に追われながらも、ミスは許されない、高いパフォーマンスを要求される看護師という職業において、ストレスを抱えるのは当たり前とも言えるでしょう。

では具体的に看護師のストレスにはどのようなものがあるのか、原因と対処法について解説します。

目次

看護師のストレスの原因は

看護師がストレスを感じる原因は、大きく分けると4つあります。

1.職場の人間関係

2.患者さんとのやりとりで生じるネガティブな感情

3.ミスやインシデントを起こして自分の能力不足を感じた時

4.勤務条件が悪いと感じた時

次項でこれらを一つずつ見ていきましょう。

職場の人間関係

看護師は看護師だけでなく、他に医師や診療放射線技師、臨床検査技師、薬剤師、臨床工学技士、理学療法士、作業療法士、その他多くの職種が関わっています。

職種が違うと立場が変わり、受けてきた教育も違います。それに個人の価値観の違いも加わり、意見が食い違うことは現場ではよくあります。

またどんな職場にも気が合う人と合わない人は必ずいます。しかしあの人が嫌いだからという理由で違う職場に変わっても、全員が気の合う人ばかりという職場はほとんどないでしょう。

気の合わない人とは仕事上の付き合いと割り切って、業務を安全に遂行できることを第一に、業務時間だけのお付き合いで済ませた方が気持ちは楽です。

ただし、合わないだけでなく、同僚や上司からハラスメントまがいの対応を受けたりすれば、ストレスは増大し、仕事に行くのも嫌になるほどの害を及ぼすことになるでしょう。

もし、職場の人間関係でハラスメントと思えることがあるのなら、上司や同僚、その他相談できる人にまずは相談することです。ハラスメントは放置していても、いいことはありません。

もしかしたら他の同僚も同じような経験がある。。。など、実はあなただけが抱えている問題ではないこともあるかもしれません。同じような気持ちの人が集まって、声が大きくなり問題が解決の方向に動くこともあります。

どうしても人に相談したくない、今すぐ職場を変えたいと思う場合は転職も全然ありです。看護師という仕事は、非常に転職しやすい職業です。国家資格という特権がありますからね。特権は活用しましょう。

患者さんとのやりとりで生じるネガティブな感情

看護師という職業は人間対人間の仕事、特に健康に何らかの問題を抱えている人を相手にする職業なので、非常にストレスが生じやすい職業であると言えます。

健康に問題を抱えた人というのは体だけでなく精神的にも健康状態が崩れている事が多いです。体調と精神状態は密接に関係しているので、健康な状態なら気にもならないことが、病気になったことで、急に不安になったり、怒りを感じたり、落ち込んだり。。。相手はそのような精神状態にあるということは理解しておきましょう。

さらにイライラや不安は伝染します。近くにイライラしている人がいるだけで、なぜかイライラしてきたことはありませんか?

このようなことから患者さんの言動に、腹が立ったりストレスを感じてしまうことがあります。

患者さんの言動に腹が立ったりイライラすることは当た前にあることです。その気持ちは否定する必要はありません。看護師も人間ですから、思い切りそのイライラを感じていてもいい時期はあると思います。逆にその気持ちを消しては前に進めないと思います。ただし対応としては相手に振り回されることなく冷静に振る舞うのがプロです。

そしてその気持ちが落ち着いてきたら、今度は一歩引いたところから患者さんの置かれている状況や心理状態に目を向けて、患者さんの言動を看護師目線で捉えるようにしましょう。「あの患者さん腹たったわー」だけでは人間として看護師として、せっかく嫌な思いをしたのに何も学べません。それはもったいないです。嫌な気持ちは紙に書いて破り捨てたり、自分なりに吐き出して、そこから患者さんはなぜそういう言動を取ったのか、自分はどう捉えたのか。。。そこの解釈を変えてみると何かしらの学びが見えてくることがあります。その積み重ねは自分の人生にとって糧になっていきます。

とはいえ、看護師は普段から体調管理とともに、メンタル管理も重要です。メンタルが安定していないと、気持ちに余裕が持てず患者さんの看護どころではなくなるからです。

メンタルを整える方法はたくさんありますが、自分が楽しいとかいい気分になれるものがいいでしょう。人はいい気分と嫌な気分の両方を同時に感じることができません。気の合う友人と食事する、好きな音楽を聴く、部屋を掃除する、美しい景色を見る、趣味を楽しむ。。。とにかく自分の心が喜ぶようなことをしましょう。

メンタルを整えるために私がやっているのはホットヨガです。ホットヨガは体のメンテナンスにもなりますが、今ここに集中できるので、マインドフルネス効果で心がスッキリします。

ホットヨガに通うなんて面倒。。。と思われる方もいると思いますが、一度体験してみると普段の生活では得られないようなスッキリした感覚が得られると思います。興味のある方はぜひ体験レッスンに参加してみてください。

ヨガ

ホットヨガの効果についてはこちらで解説していますのでよかったら参考にしてくださいね。

ミスやインシデントを起こして自分の能力不足を感じた時

1日の業務がミスや問題なく終えられたら、疲労感はあってもストレスはそこまで感じないでしょう。

しかし、ミスやインシデントを起こして、自分の能力不足を感じた時に看護師のストレスは増大します。

ミスやインシデントを起こせば患者さんや他のスタッフに迷惑をかけることになり、上司にも聞き取りや注意をされて、インシデントを起こした当事者はなぜあの時こうしなかったんだろう。。。と後悔したり自分を責めます。

ある程度は落ち込む時間も必要でしょう。そんな時期に前向きになれと言われてもそれは無理なことです。

落ち込んだ時にするべきことは、自分で自分を認め受け入れることです。ミスはしたけど、そんな自分でもいいんだよ、私って本当によく頑張っているよねとまずはダメと思える自分を受け入れてみましょう。そうすることで傷は癒やされ、また前を向けるようになっていきます。

そしてひとしきり落ち込んだら次は、未来の自分を変えていきましょう。

同じミスをしないためにはどうすればよかったのか、自分の行動を振り返り、対策を考えてまた行動する。仕事で失った信頼は仕事でしか取り返せません。日々1ミリでも前に進み続けることを積み重ねていくだけでも、長い目でみると大きな進歩となることは間違いありません。

勤務条件が悪いと感じた時

看護の現場は人手不足のことが多いです。なぜなら人件費は最もコストがかかる部分なので、余裕を持って雇っている施設は少なく、ギリギリの人数でやっているところがほとんどです。しかしそうなると現場では一人当たりの業務量が多くなってしまい、残業の日々になってしまっている人も多いでしょう。また人手不足で自分の能力以上の業務を求められることになったり、時間内に終わらせようと焦ったりしてミスにつながるなんてこともあります。

また妊娠中なのに、人手不足で全く配慮してもらえない、残業ばかりでしんどいというケースもあるでしょう。

他には業務内容と給料が見合っていない、有給がほとんど取れないなど福利厚生面の条件が悪いと感じた時にストレスは増大します。

正直この部分はすぐに改善できるものではないので、今の職場で働き続けるメリットとデメリットの天秤になります。メリットを取るなら、今の職場で頑張るという選択になりますし、デメリットの方が大きい場合は転職という選択肢もあるでしょう。看護師の場合、探せば職場はたくさんあります。

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まとめ

看護師という職業はやりがいも大きい反面、ストレスも大きい職業です。

私も日々失敗しては反省の日々です。時には心が折れそうになることもありますが、しばらくの間落ち込んだら、その後は冷静に振り返ってみて、少しでも前進できるように考え行動するようにしています。

ストレスはチャンスとも言われています。逆にストレスが全くなかったら、人は学ぼうとしないかもしれません。そう考えるとストレスから得られるものもきっとあるはずです。看護師という職業はストレスの多い職業ですが、その分学べる機会もたくさんあります。そのことに気づくか気づかないかで、看護師として、人間としての伸び代は変わってくるかもしれないですね。

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